「おい、おまえはよぉ〜どんな食べ物が好きなんだぁ?」



はい、これでこの質問10回目・・・
少し酔いがまわった義父が僕に何度もそう聞く。


それは先週の土曜の夜のこと。
妻が実家の近くに用があったため
迎えに行くついでに、妻の実家に寄ったのだ。

その日は明け方からタケノコ取りに出かけた義父が取って来た
自慢の美味しい美味しいタケノコ料理が机に並んでいた。

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「おまえらが来るって言うからよぉ〜、たぁ〜くさん取って来たぞ!
 いっぱい食って、いっぱい持って帰れよぉ〜!」




しかし・・・僕はタケノコが苦手だ。
しいていえば『メンマ』なら食えますが・・・。



「おぇ〜おめぇタケノコ苦手だったっけかぁ?!
 そうかぁ〜じゃあ山菜はどうだ?天ぷらにでもしてやっか?」



スミマセン・・・山菜も苦手です。
おまけに天ぷらもあまり好きではありません。



僕は偏食気味であるうえに、
あまり食に興味がないタイプだと思う。
料理をすることは割と好きだが、食べることにあまり興味がない。

当然、好きな食べ物よりもはるかに苦手な食べ物の方が多いし、
若い頃は『人間ガソリンスタンド』なるものがあったら
どれだけいいだろうと本気で思っていたくらい・・・



「すいませぇ〜ん、和風で3日分ね」

「あいよ!和風3日分満タン、了解!!!」



なんつってね・・・大きく口開けて、数分で摂取。
こんな感じにお腹いっぱいになって数日間過ごせたら
それはそれはラクでいいよなぁ〜ってね。
根本的に食べるって行為がめんどくさいのかもしれない。
ま、食べることが大好きな妻から言わせれば
ありえないし、想像すらしたくないらしいが・・・。




「おい、おまえはよぉ〜どんな食べ物が好きなんだぁ?」




そんなわけで義父は同じ言葉を繰り返す。
本当ならば、好きでなかろうが口に運ぶのが礼儀・・・
なのかもしれないが、僕は義父や義母に対してそういう気はあまり使わない。
実の親と同じように、好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと言えるそんな間柄が好きのだ。
義父も義母もでっかい声で笑い、泣きたい時に泣く、時には本気でケンカもする。
まるで一昔前のホームドラマに出て来るような、めっちゃあったかい人たちで、
つまらぬ遠慮や気遣いはしないことに決めている。




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「ほれ、おめぇにはトマトだ!」


って、帰り際、タケノコに、米、、、
とれたてのダイコンなどに加えトマトも袋につめてくれる。

そう、僕はトマトが大好物なのだ。トマトならどんな種類でも平気だし、
とにかくトマトには目がない!そのくらい好きな食べ物である。
だからなのか、必ずってほど僕にトマトをお土産にくれる。
でも、義父としてはトマト以外の好きなものを知りたいのだ。



「トマトが好きなのは知ってんだけどなぁ〜トマトの他に好きな野菜はねぇ〜のかよぉ」

「う〜ん、他の野菜も食べられますけどねぇ、でも、大好きなのはトマトだけですよ(^^)」

「そうかぁ〜トマトかぁ〜〜〜」



そういうと、義父はちょっと千鳥足気味にキッチンへ行き、
また手に別のトマトを持って現れた。



「ほれ、これは俺のトマトだ。俺が食おうと思ってたけど、おめぇにやる!」



って言うと、持ちきれないくらいに膨らんだ袋の上に、
義父はそのトマトをぶっきらぼうに置いたのだった。


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僕は、、、そんなあったかぁ〜い義父や義母が大好きだ。
結婚して良かったな、、、って思う理由の1つでもある。



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『俺のトマト』めっちゃ甘くて美味かったですよ・・・お義父さん。
また、とびきりなトマトをよろしくお願いします(^^)